この記事では転スラ(転生したらスライムだった件)に登場するクレイマンが死亡した訳やシーンの紹介、及びその出来事を裏で画策した黒幕は誰なのかという事や、中庸道化連とはどういった組織で誰の指示で動いているのかについて解説していきたいと思います。
物語の序盤からクレイマンは魔王の一人として登場しています。実はリムル=テンペストが解決した様々な出来事を裏で暗躍し、実行していたのはこのクレイマンです。
事ある毎に自分が企てた計画を潰すリムル=テンペストを憎み、全ての罪をリムル=テンペストに擦り付けて亡き者にしようとしますが、逆に返り討ちにあい死亡してしまいます。
それでは、クレイマンの初登場シーンから死亡するまでの顛末を解説していきましょう。
- 魔王クレイマンが死亡した理由と事の顛末
- 裏で糸をひいていた人物の正体
- 中庸道化連と魔王クレイマンの関係性
※【注】転スラのネタバレを含んでいます
目次の後から記事の本文が始まります。
転スラのクレイマンが死亡!死ぬ理由とは?
先述した通り、クレイマンは物語の初期から様々な出来事を画策しており、その計画の全てをリムル=テンペストによって潰されてしまいます。
自分が企てた計画を悉く潰してくるリムル=テンペストに対し、クレイマンは敵対心を抱くようになります。また、リムル=テンペストも様々な出来事がクレイマンの仕業と分かり敵対心を露わにします。
クレイマンがオークロード騒動の元凶
クレイマンの初登場シーンはオークロード騒動が始まった場面からです。
このオークロード騒動もクレイマンが画策した計画の一つで、オーク達の王であったゲルドを、配下であるゲルミュッドを使い、豚頭帝(オークロード)へと進化させ、新しい魔王を誕生させ、その力を己の物にしようとしました。
これにより、約20万のオークの大群を引き連れてジュラの大森林を横断。その時に大鬼族(オーガ)の里も壊滅させ、その殆どを胃袋に収めました。
オークロードはクレイマンの配下であるゲルミュッドをも食べ、「豚頭魔王(オークディザスター)」へと進化。
ゲルドは魔王に値する力を手に入れますが、リムル=テンペストの暴食者(グラトニー)によって捕食され、死亡してしまいます。
クレイマンがフレイを懐柔
クレイマンの策である、豚頭帝(オークロード)を魔王に進化させ、その力を手に入れる計画が駄目になってしまいましたが、彼の企みはまだまだありました。
それは魔王フレイの悩み、「カリュブディスの復活」を阻止こそ出来ないものの、フレイの手を煩わせる事無く、解決し恩を売ろうとしたのです。
有翼族(ハーピィ)のトップであるフレイにとって、カリュブディスは非常に厄介な存在でした。そして、自分で始末しようにも、力の差から簡単には倒せない相手です。
そんなフレイの悩みに一早く気付いたクレイマン。中庸道化連であるティアとフットマンにフォビオを騙し、カリュブディスを憑依させるよう命じます。
クレイマンのこの考えは全ての辻褄をあわせ、自分に利益が出るよう計算し尽くされたものでした。
- フォビオは少し前にミリム・ナーヴァから一方的に殴られていた
- クレイマンの命により、ティアとフットマンがフォビオへ「強くなる方法がある」と唆す
- カリュブディスをフォビオに憑依させる事により「強く」させる
- カリュブディスになっても深層意識にあるフォビオの本能が恨みのあるミリム・ナーヴァの元へ移動する
- 天災級(カタストロフ)であるミリム・ナーヴァがフォビオであるカリュブディスを倒す
この考えを実行し、フレイに恩を売ったクレイマンは彼女を手駒として使えるようになりました。
この話し以降、フレイはクレイマンの配下の様な扱いを受ける羽目になります。
クレイマンがミリムを洗脳
まだまだクレイマンの企みは続きます。
次はミリム・ナーヴァを呪法によって操り、自分の言う事を何でも聞く、操り人形にしようとします。そのミリム・ナーヴァを使い、真の魔王(覚醒魔王)になる為の生贄となる魂を集めさせようという魂胆です。
実際、ミリム・ナーヴァを操り、己の計画は上手くいっていると思っていたクレイマンでしたが、ミリム・ナーヴァは術にかかった「フリ」をしていただけだったのです。
ミリム・ナーヴァは、クレイマンの背後にいる黒幕を探る為に、演技をしていたのでした。
クレイマンが「策士策に溺れる」という言葉が自分に返ってきてますね(笑)
クレイマンがシオンにフルボッコにされる
念には念を入れ、クレイマンは自分一人の力ではなく他の魔王も交えてリムル=テンペストを徹底的に潰そうとします。
魔王達の宴(ワルプルギス)を開催し、己が働いた悪事を全てリムル=テンペストに擦り付け、他の魔王達も怒り、クレイマンに手を貸し、リムル=テンペストを亡き者にしようという計画です。
ですが、そう上手く事が運べず、他の魔王達の賛同を得る事が出来なかったクレイマンは、ギィ・クリムゾンの発案で、リムル=テンペストとその従者対クレイマンの従者とミリム・ナーヴァに分かれ対決する事となります。
戦いが決まった時点ではミリム・ナーヴァは、まだ操られているフリをしていた為、リムル=テンペストがミリム・ナーヴァと戦い、クレイマンと戦うのは紫苑に任せています。
魔王と従者、どちらが強いかは明らかかと思われましたが、開始のゴングが鳴る前に紫苑がクレイマンを見事にボコボコにします(笑)
これにはリムル=テンペストもドン引きでした(笑)
クレイマンがリムルとの決戦で死亡
魔王達の宴(ワルプルギス)での戦いで、リムル=テンペストの従者達によってクレイマンの従者達はミリム・ナーヴァ以外、全員やられてしまいました。
余裕のないクレイマンは「喜狂の道化(クレイジーピエロ)」としての本来の姿を露わにします。
ミリム・ナーヴァの相手を急遽、転移してきたヴェルドラに任せ、リムル=テンペストはクレイマンと最終決戦へ挑みます。
本来の力を解放したクレイマンは紫苑と戦っていた時よりは確実に強くなってはいるのですが、リムル=テンペストには遠く及ばず、力の差は誰が見ても明らかでした。
そんな追い詰められたクレイマンは、奥の手として取っておいた宝玉を取り出します。
この宝玉には1万人分の魂が篭められており、真の魔王(覚醒魔王)へと進化しようと試みますが「智慧之王(ラファエル)」によってその考えがバレてしまい、進化は失敗に終わりました。
最終的にリムル=テンペストの「暴食之王(ベルゼビュート)」によって死亡してしまいます。
暴食之王(ベルゼビュート)は魂ごと食べてしまう為、カザリームのように魂だけ逃走して転生する事が出来ません。クレイマンは逃げる事も転生も出来ず、完璧なる死を迎えてしまいました。
転スラのクレイマンが死亡!背後にいた黒幕と正体と中庸道化連との関係とは?
クレイマンは死亡する直前にリムル=テンペストと紫苑に詰問され、小悪党らしく自分が誰の命令によって動いていたか自供します。
このクレイマンの自供によりリムル=テンペストは勿論、その場にいた魔王達も裏で糸を引いていた人物を知る事となります。
それでは、次項でクレイマンに命を下し、動かしていた人物について詳しく解説していきます。
クレイマンの背後には「呪術王カザリーム」がいた
クレイマンが自供した、裏で糸を引いていた人物、それは元魔王である「呪術王(カースロード)」でした。
しかし、カザリームは200年程前にレオン・クロムウェルの手によって死亡しています。
このカザリームは先程、少しだけ触れましたが魂だけ逃げ延び、星幽体(アストラルボディー)となり、ホムンクルスの「カガリ」へと憑依して完全復活したのです。
この「カガリ」ですが実はリムル=テンペストと面識があります。ユウキ・カグラザカの側近(秘書?)でリムル=テンペストがイングラシアを尋ねた時に、言葉こそ交わしていませんが出会っています。
このカザリーム(カガリ)がクレイマンを動かし、真の魔王(覚醒魔王)になる為の条件を探っていたのですが、実はカザリーム自身も駒として動かされていました。
ではカザリームを使いクレイマンを駒として動かしていた本当の黒幕は誰なのか。それは、ユウキ・カグラザカだったのです。
真の黒幕はユウキ・カグラザカ?
このユウキ・カグラザカですが、魔王等といった立場ではなく、自由組合総師でぱっと見は好青年に見えますが、物語が進むにつれて段々と裏の顔が見えてきます。
イングラシアを旅立ったリムル=テンペストへヒナタ・サカグチを仕向け戦わせたり、ファルムス王国へテンペストの情報を流し、襲うように仕向ける等、数々の悪行を企てています。
彼が裏で暗躍し、成し遂げようとしている事、それは「世界を滅ぼす事」です。
何よりも恐ろしいのがその理由が特に無く、正にゲーム感覚でこの異世界を生きており、自分の計画通りに事を運んで、世界が滅びるかどうか楽しんでいるのです。
ユウキ・カグラザカの正体が分かった今、クレイマンがどれだけ小物だったか分かりますね(笑)
「転スラのクレイマンが死亡する?死因や中庸道化連との関係を解説!」まとめ
これまで、転スラ(転生したらスライムだった件)に登場する魔王クレイマンの死亡した訳やシーンの紹介、及びその出来事を裏で画策した黒幕は誰なのか、中庸道化連との関係性を詳しく解説しましたがいかがだったでしょうか?
クレイマンは物語の序盤から実に悪者らしく振舞い、リムル=テンペストが強くなる為に、様々な出来事を起こしてくれたTHE悪党です(笑)
死亡する最後まで悪党を演じきってくれたクレイマンですが、カザリーム(ユウキ・カグラザカ)に捨て駒の様に扱われて少々、可哀そうなキャラクターでしたね。
コメント