この記事では転スラ(転生したらスライムだった件)のミリム・ナーヴァの裏切りやその理由、そしてミリム・ナーヴァが裏切る様に仕向けた黒幕について説明したいと思います。
ミリム・ナーヴァは最古の魔王の一人で作中内において最強クラスの強さです。破壊の暴君(デストロイ)という二つ名に相応しく軽く国を一つ壊滅させる力を持っています。
作中ではリムル=テンペストとの事をマブダチ(親友)と呼び大変仲が良いです。自由気ままな性格ですが、リムル=テンペストの言う事は何だかんだと聞いていたはずが、途中からリムル=テンペストの呼びかけにも答えず裏切ったかの様な行動をとります。
それではミリム・ナーヴァの裏切りともとれる行動について説明していきます。
- 魔王カリオンへの宣戦布告?ユーラザニアを強襲した経緯
- ミリム・ナーヴァの裏切りの裏に隠された小さなヒント
- 操られていたのは演技?その理由を説明
※【注】転スラのネタバレを含んでいます
目次の後から記事の本文が始まります。
転スラのミリムの裏切り!ユーラザニアを吹き飛ばす!
ミリム・ナーヴァはリムル=テンペストの事をマブダチ(親友)と宣言するほど大好きで、テンペストの町の事も大層気に入り暫くの間滞在していました。ですがある日、「ちょっと仕事に行ってくる」と発言すると凄い速さで飛んで行ってしまいます。
その後、漫画の12巻、第57話では仕事に行ったはずのミリム・ナーヴァとユーラザニアが「交戦状態に入る」と連絡がきました。
ミリム・ナーヴァがいきなりユーラザニア、及び魔王カリオンへの宣戦布告を言い渡し大騒ぎに。宣戦布告からきっちり1週間後にミリム・ナーヴァはユーラザニアを強襲します。
魔王カリオンは突然のミリム・ナーヴァの攻撃に大変驚きます。敵対関係等ではなかったカリオンへの突然の宣戦布告、ユーラザニアへの強襲、この事からカリオンはミリム・ナーヴァの裏切りを感じつつも友好を結んだテンペストへユーラザニアの民を守るため避難させ、1対1のタイマンで待ち構えます。
ミリムがカリオンに宣戦布告&タイマン!
ユーラザニアを強襲したミリム・ナーヴァを一人待ち受ける魔王カリオン。そんな魔王カリオンに対し、無言のままミリム・ナーヴァは攻撃を仕掛けます。
何も言葉を発さないミリム・ナーヴァに魔王カリオンは魔王間協定を破り、この様な裏切りともとれる行動について問いかけます。しかし、そんな問いかけも届いていないのかミリム・ナーヴァは返答しません。
ミリム・ナーヴァのその様な状態を見た魔王カリオンは「ミリムが操られている?」と思いましたが、自国のユーラザニアを攻撃してくる者に対して手加減等できません。奥の手とも言える「百獣化」をしミリム・ナーヴァに挑みます。
百獣化の後に魔王カリオンは必殺技である「獣魔粒子砲(ビースト・ロア)」をミリム・ナーヴァに対し放ちました。
ミリムが「ドラゴノヴァ」でユーラザニアの首都を消滅させる
魔王カリオンの必殺技「獣魔粒子砲(ビースト・ロア)」がミリム・ナーヴァに直撃したにも関わらずミリム・ナーヴァ自身は全くダメージを負っていません。
ミリム・ナーヴァは竜魔人(ドラゴノイド)として本来の姿となり、「竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)」を打ち放ちます。
このミリム・ナーヴァの攻撃によりユーラザニアの主要部一帯は消滅、近辺も赤い炎に包まれました。
魔王カリオンの必殺技である「ビースト・ロア」を凌ぐ攻撃力は正にミリム・ナーヴァの二つ名である「破壊の暴君(デストロイ)」に相応しいと言えるでしょう。
余談ですがこのミリム・ナーヴァの必殺技である「竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)」がどれほど凄い威力なのかは転スラの2期、第12話にて視聴できますので是非ご覧下さい。ユーラザニア主要部のみならず延々と続く地平線の先の山々まで貫通しています。
天災級(カタストロフ)がどれほど強いのかが分かる一コマですね(笑)
フレイもミリムとグルだった?
ミリム・ナーヴァの手により自国であるユーラザニアの主要部一帯を焼き払われた魔王カリオンは再度、ミリム・ナーヴァに問いかけます。しかし、ミリム・ナーヴァは先程と同様、返事をしません。
まるで自分の意志がない状態のミリム・ナーヴァの様子に魔王カリオンは「あいつ…ひょっとして」と何かに気付いた瞬間、背後を天空女王(スカイクイーン)である魔王フレイに回り込まれます。
クレイマンの悪巧みにより手を貸さざるをえなかったフレイは、ミリム・ナーヴァの裏切り行為に加担していました。
魔王カリオンを斬り、仕事を終えたフレイはミリム・ナーヴァと共にクレイマンの領地である「傀儡国ジスターヴ」への帰路へつきます。
元凶はクレイマン
魔王カリオンとの戦い後、フレイはミリム・ナーヴァを伴ってクレイマンへ事の顛末を報告しに行きます。ミリム・ナーヴァの裏切りと魔王カリオンへの宣戦布告はクレイマンが仕組んでいた事、その企みにフレイも嚙んでいたというのは先程、説明した通りです。
フレイは今回の騒動を手伝った事により借りは返したので抜けようとしましたが、クレイマンがミリム・ナーヴァの力を使い、自身の配下として従えます。
クレイマンの命令により自分の意志では行動できないミリム・ナーヴァの世話を押し付けられたフレイを横目にクレイマンは自身の悪巧みを一人、呟きました。
ミリム・ナーヴァを使い自身を覚醒魔王へと進化させ、憎き魔王レオンを亡き者にしようとしているのです。
転スラのミリムが裏切り?ワルプルギスで大暴れ!
魔王カリオンとの戦いが終わった後、クレイマンは魔王達の会議、通称「魔王達の宴(ワルプルギス)」の開催を各魔王達に伝えます。
リムル=テンペストをこの会議中に始末しようと企んだからです。今まで起こった様々な事象を全てリムル=テンペストへ擦り付け、更には「粛清した方が宜しいと思います」と言い言い放ちます。
それでは魔王達の宴(ワルプルギス)でのミリム・ナーヴァをよく観察してみましょう。
あのミリムがクレイマンに殴られても無反応
会場に次々と魔王達が現れ最後にクレイマンがミリム・ナーヴァを引き連れて入ってきます。
ミリム・ナーヴァは魔王カリオンと戦った時と同様、無表情で歩いています。そんな大人しいミリム・ナーヴァをクレイマンは「さっさと歩け!このウスノロが!」と殴ります。
わざとらしく見せつける様にするところがかませキャラっぽいですよね(笑)
通常のミリム・ナーヴァならば殴られようものなら即、その場全部を軽く吹き飛ばしてクレイマンも即死してしまいそうですが反撃は疎か、微動だにせず歩き続けます。
ミリムがこっそりガッツポーズ
クレイマンはリムル=テンペストに全ての罪を擦り付けるべく、長い演説を魔王達の前でしますが内容は全て嘘です。その長い演説もリムル=テンペストによって全て論破されてしまい反論しますが
「俺たちの前でクレイマンに勝てたなら魔王と名乗るのを許そう」
とギィの一言で戦闘の準備にとりかかります。
戦いが始まる直前にミリム・ナーヴァは皆に見えない様に小さくガッツポーズをしています。ナレーションでも「予定通り」と言われているところを見るとミリム・ナーヴァの思惑通りに話が進んでいるようです。
ミリムがリムルに笑顔を向ける
クレイマンは自身が戦うのではなくミリム・ナーヴァをリムル=テンペストとの戦闘へ借り出します。逆にリムル=テンペストは「俺が出たんじゃ弱いものイジメになるからな。俺の部下くらいが丁度いい」と紫苑と嵐牙をクレイマンに仕向けます。
ミリム・ナーヴァはクレイマンの命令通り、リムル=テンペストへ攻撃を仕掛けますが、クレイマンの影となる角度で小さく笑います。
先述した様に、小さくガッツポーズ等をして操られている様でどこか違和感があるミリム・ナーヴァ。全ては彼女の思惑通りに事が進んでいるようです。
転スラのミリムの裏切りの真相は?:ヴェルドラが何かに気づく
リムル=テンペストとミリム・ナーヴァの戦闘はリムル=テンペストが優勢かと思われたその時、ミリム・ナーヴァの罠により形成逆転してしまい、リムル=テンペストは死を覚悟します。
ですがいつまで経っても衝撃がきません。目を開けるとヴェルドラが乱入していました。ちなみにミリム・ナーヴァを一目見た瞬間、ヴェルドラは「おぉ!我が兄の一粒種か」と発言。
その発言後、ヴェルドラは「なるほど。そういう腹か」とミリム・ナーヴァを見て彼女の思惑に気付いた様に口にします。
転スラのミリムの裏切りの真相は?本当に洗脳されてる?
今まではミリム・ナーヴァが魔王間協定を破ったり、魔王カリオンへの宣戦布告、ユーラザニアへの攻撃等の裏切り行為について一つ一つ、詳しく説明してきました。
では、ミリム・ナーヴァが何故この様な行動をしたのか、その理由と裏でクレイマンを操り、全ての悪事を企てる人物は誰なのかについて説明していきます。
ミリムはクレイマンに洗脳されていた?
クレイマンの呪術によってミリム・ナーヴァは操られているという描写がかなりあり、リムル=テンペストは彼女がクレイマンに操られている事に一切の疑いを持っていません。
ミリム・ナーヴァとの戦闘中もラファエルに頼みミリム・ナーヴァにかかっている呪法の解析を頼みます。しかしラファエルからの返答は
・呪法該当なし
・腕輪の宝珠(漫画ですと腕輪ですがアニメだとネックレスへ変更となっており、呼び方も支配の宝珠へと変更されています)に支配の呪法がかかっているがミリム・ナーヴァに影響なし
と言っているのでミリム・ナーヴァがクレイマンに操られているという線はなくなりました。
ミリムはカザリームの呪法で操作されている?
それでは次に、裏で全ての悪事を企てる人物として疑いのある呪術王カザリーム、シズさんの元教え子で自由組合のグランドマスターであるユウキ・カグラザカについて解説していきたいと思います。
この二人のどちらかがミリム・ナーヴァを操り、裏切り行為をさせているという線もありましたが、ラファエルの解析によって「呪法該当なし」という結果によりあっけなく消えました。
ミリム・ナーヴァの精神支配については中庸道化連のメンバーであるラプラスも漫画の17巻、第75話でクレイマンに
「魔王ミリムの支配を過信せん方がええ」
「太古の魔王の一柱なんや」
と話ています。この発言によりラプラスが呪術王カザリームに力を借りたクレイマンの呪術によって、ミリム・ナーヴァを精神支配できていると思い込んでいるようですね。
転スラのミリムの裏切りは演技だった!
上記に記載した事により、ミリム・ナーヴァの一連の行動(裏切り)は呪術王カザリームやクレイマンによって操られている訳ではなく、ミリム・ナーヴァ自身が操られている演技をしている事となります。
テンペストで悠々自適に過ごしていたミリム・ナーヴァが、突然「私は今から仕事に行ってくる」と発言していた事からも一連の騒動(裏切り)が、ミリム・ナーヴァが言うところの仕事だったと思われます。
何故ミリム・ナーヴァがこの様な行動を取ったのか。それは呪術王カザリームやユウキ・カグラザカといった本当の黒幕を焙り出す為にあえて演技をしたようです。
漫画の18巻、第84話(アニメですと2期の最終話エピソード25)にてミリム・ナーヴァが自身の口で事の真相を話してくれます。
ここまで読んで下さった方はお気付きかと思いますがミリム・ナーヴァは精神支配等は受けておらずただ単純に「操られているフリ」をしていただけでした。何故その様な事をしたのかと言うと「クレイマンの事を裏で操っている奴の情報」を得る為です。
もうここまできたら何でも有りなキャラクターですね(笑)
「転スラのミリムが裏切り?その理由とは?クレイマンとの関係を解説!」まとめ
転スラ(転生したらスライムだった件)の登場人物ミリム・ナーヴァが裏切った過程と、精神支配されている様に見えたのは演技だった事を説明しましたがいかがだったでしょうか?
最終的には本人の口から全て演技だったと真相を告白されました。
歩く天災、破壊の暴君(デストロイ)、最古の魔王と非常に沢山の呼び名があるミリム・ナーヴァです。そう易々とは操られる事等はないと思いますよね(笑)
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