この記事では転スラ(転生したらスライムだった件)に登場する大鬼族(オーガ)の一人、紫苑(シオン)が死亡したシーンやその理由、更にはその後の蘇生からの復活、その経緯等についつて詳しく説明していきたいと思います。
この紫苑(シオン)という名前は元々から付いていた訳ではなく、リムル=テンペストが大鬼族(オーガ)全員に名付けをした際に授けた物です。名を貰ったその後は秘書兼護衛としてリムル=テンペストの側へ仕えます。
見た目はクールビューティーなのでリムル=テンペストもその外見から秘書と任命しましたが、実はかなりのポンコツ(笑)
料理の腕は殺人級で紅丸とリムル=テンペストはかなり彼女の料理を恐れています。酒癖も悪く宴の際に重要な話をしている時でも悪酔いし、醜態を晒してしまう彼女ですが、その行動理念は全てリムル=テンペスト中心の為、怒るに怒れませんし、何より彼女自身の人柄の良さもあり皆から好かれています。
そんな紫苑が作中で死亡という内容はファンにとって有り得ない位の衝撃でした。
それでは、紫苑が何故死亡したのか、その訳と経緯を詳しく説明していきたいと思います。
- 紫苑が死亡した訳
- 紫苑の死亡後に復活?
- 紫苑復活後の内容
※【注】転スラのネタバレを含んでいます
目次の後から記事の本文が始まります。
転スラのシオンが死亡!理由や経緯を解説!
紫苑は作品の序盤からリムル=テンペストの側近として活躍していました。
そんな物語の中枢人物である彼女が死んでしまった訳やいきさつをご説明していきたいと思います。
紫苑は先程もお伝えしましたがかなりのポンコツです。
ですがその辺の魔物や人間ならば片手で捻り潰す程の実力を持っており、他国のユーラザニアでもかなりの実力者であるスフィアと互角に渡り合える程の猛者です。
リムルがイングラシア外出
そんな強い紫苑が死んでしまったのはリムル=テンペストがイングラシアへ外出していのが一つの要因です。
この時期のテンペストはオークロードとの戦いや魔王ミリム・ナーヴァとの邂逅、災渦級(ディザスター)とも言われるカリュブディスの討伐を終え、国として武装国家ドワルゴン、獣王国ユーラザニアと国交を結ぶといった様々な出来事を経験し一息ついたところでした。
そのせいか、ファルムス王国が企てる悪行に気付かずリムル=テンペストは暫く自国テンペストを離れてしまっていたのです。
シオンが召喚者・ショウゴと交戦(12巻の第57話~58話)
リムル=テンペストが留守と言う以外はいつものテンペストでしたが、ある日いきなり異世界人を乗せた馬車がやって来ます。その中には
- ショウゴ・サカグチ(坂口 省吾)
- キララ・ミズタニ(水谷 希星)
- キョウヤ・タチバナ(橘 恭弥)
が乗っていました。
三人はファルムス王国が召喚をし、強制的に日本からこの異世界へ飛ばされたのです。
この三人は召喚のギフトとして非常に強力なユニークスキルを所持している為、召喚されたファルムス王国では即戦力として重宝されていました。
漫画の12巻第57~58話ではファルムス王国のラーゼン(叡智の魔人)の命令によりテンペストの中心地(リムル)で騒動を巻き起こします。紫苑は三人のうちショウゴ・サカグチを止める為に戦い、キョウヤ・タチバナをゴブタが引き受け戦闘へ突入します。
結界でシオンが弱体化(12巻の第58話)
ショウゴ・サカグチ達がテンペストで騒ぎを起こし、自分達へ関心を向かせている間に町の近隣では、西方教会が派遣した騎士団が魔物達の力を弱体化させる「四方封印魔結界(プリズンフィールド)」をテンペストに張り巡らせていました。
更に同時刻、ヨウムと共に来たミュウランが「魔法不能領域(アンチマジックエリア)」を展開し、結界外との通信等を完全にシャットアウトしたのです。
シオンが子供を庇って死亡(13巻の第59話)
町は結界で覆われてしまい、テンペスト内にいる魔物達は本来の力が出せずにいました。勿論、紫苑達も例外ではありません。
防戦一方の戦いを強いられる中、狙ったかの様なタイミングでファルムス王国の騎士団が建前上「魔物が国を興したと聞いて調査に来た」と言い放ちながらテンペスト内へ雪崩れ込んで来ました。
この騎士達は「この国は魔物に汚染されている」と言い出したかと思えば、いきなり住民達を切りつけ出したのです。
騎士達により多くの住人達が殺されてしまいました。女、子供関係無く。
紫苑もその一人です。紫苑は「四方封印魔結界(プリズンフィールド)」のせいで体が思う様に動かないにも関わらず、騎士団が攻めて来た際に子供を庇った事により致命傷を負ってしまい死亡してしまいます。
この出来事がリムル=テンペストが初期に魔物達に誓わせたルールの一つである「人間を襲わない」と言う事を変える切っ掛けとなりました。
転スラのシオンが死亡!復活/蘇生までの経緯を解説!
ここまでは転スラ(転生したらスライムだった件)の紫苑が死亡した理由や過程について説明してきました。続いてその後の紫苑の復活について掘り下げていきたいと思います。
リムル=テンペスト達が住む異世界ではファンタジーな魔法や精霊が存在しますが、怪我を治す為のポーション等はありますが死んだ者を蘇生するゲームアイテムの様な物は存在しません。
悲しみに暮れるリムル=テンペストはシズさんと同様に暴食者(グラトニー)で自分の中に紫苑を取り込もうとします。
今まさに暴食者(グラトニー)を発動しようとしたその時、冒険者であるエレンが駆け付け自分がエルフである事をカミングアウトし、故郷に伝わる御伽噺を話してくれました。
その話しは死者蘇生が出来るかもしれないというリムル=テンペストにとっては町の皆を復活させる事が出来る数唯一無二の助け船です。リムル=テンペストはこの御伽噺に全てをかけます。
シオン達を蘇生させるためにリムルが魔王になる必要があった
紫苑達を蘇生する為にエレンから詳しく話しを聞き要点を纏めるリムル=テンペスト。
- 蘇生をする為にはリムル=テンペスト自身が魔王にならなければならないと言う事
- その魔王になる為には人間の魂が一万人分以上いる事
上記二点をクリアするのにおあつらえ向きな人間の軍団が、テンペストに向かって進軍している事を知ったリムル=テンペストは魔王になる決意をしました。
その軍団とは紫苑達を手にかけた騎士団の後続組で、テンペストを制圧する為にファルムス王国から派遣された者達です。
魔王への進化のためにリムルがファルムス王国軍2万人を殲滅
ファルムス王国の騎士達がテンペストへ向けて進行している途中、休憩の為の中継地点で休んでいると上空にリムル=テンペストがやってきます。
リムル=テンペストは騎士達が休んでいる範囲に「魔法不能領域(アンチマジックエリア)」をかけ、騎士達が転移魔法等で逃げられなくした後に「神之怒(メギド)」を発動しました。
水の精霊の力を借り数多の水滴をレンズ代わりとし、太陽の光を一点に集め反射させてレーザービームの様な攻撃をする「神之怒(メギド)」は広範囲攻撃を可能とする技です。
「太陽の光」と聞けば人を殺せる様な技ではないと思う方もいらっしゃると思いますが、接触時の収束された太陽の光は摂氏1000℃を超え、簡単に人を殺せます。
この技を使いリムル=テンペストは次々にファルムス王国の騎士達を殺していきました。
広範囲攻撃と言えど搔い潜って生き延びる騎士達にリムル=テンペストは新たに習得したユニークスキル「心無者(ムジヒナルモノ)」を発動し、逃げた人間全員の命を奪います。
この二つの技を用いてリムル=テンペストはファルムス王国の軍勢二万人を全滅させました。
人間の魂を一万と言わず二万人分集め、進化条件が満たされたリムル=テンペストに「魔王への進化(ハーベストフェスティバル)」が始まります。
リムルの「反魂の秘術」と「死者蘇生の秘術」(15巻の第68話)
漫画の15巻第68話にて「魔王」へと進化した事によりリムル=テンペストのユニークスキル「大賢者(ダイケンジャ)」が「叡智之王(ラファエル)」へと進化し、これにより更に高度な魔法が使える様になりました。
「魔王への進化(ハーベストフェスティバル)」の為にリムル=テンペストは眠りに落ちてしまい代行者として「叡智之王(ラファエル)」は同じく「暴食者(グラトニー)」から進化した「暴食之王(ベルゼビュート)」を使い、死んだ紫苑達の魂を集め「反魂の秘術」と「死者蘇生の秘術」発動。
この二つは大変高度な技の為、通常の魔素量では発動出来ませんが進化した「叡智之王(ラファエル)」の力によって、紫苑達は全員蘇生する事に成功しました。
シオンが死亡から復活(15巻の第69話)
同巻の第69話にてリムル=テンペストは紫苑の膝の上で眠りから覚めます。それは「反魂の秘術」と「死者蘇生の秘術」が成功した事を意味していました。
目の前にはいつもと変わらぬ紫苑の笑顔があり、嬉しさを噛みしめながらリムル=テンペストは紫苑の「おはようございますリムル様」と言う問いに「おはよう紫苑」と返すのでした。
リムル=テンペストの周りには紫苑のみならず死んだ町の住民達もおり、目覚めたリムル=テンペストに
と声を合わせて報告してくれました。リムル=テンペストにとってこの上なく嬉しい報告だったでしょう。
テンペストという国を興して以来、幾度となく困難を乗り越えてきましたが今回以上に大変だった事はありませんでした。こうして最大級の困難を乗り越え新たな物語が始まります。
転スラのシオンが死亡するも復活/蘇生!祝福(ギフト)によるユニークスキルがチート!
転スラ(転生したらスライムだった件)の紫苑が死亡後の出来事と蘇生までの過程を説明してきましたが、ここからは魔王になったリムル=テンペストにより復活した紫苑が授かった祝福(ギフト)による新しいユニークスキルや、この様な事件を起こしたファルムス王国の捕虜達への尋問について掘り下げて解説していきたいと思います。
シオンの料理に革命が!ユニークスキル「料理人(サバクモノ)」(15巻の第69話)
漫画の15巻第69話では復活した紫苑の手料理を紅丸とリムル=テンペストが食べさせられる一コマが(笑)ちなみにリムル=テンペストは紅丸に巻き込まれる形で席に強制的に着かされています。
紫苑の手料理は紅丸が指導(見張り)していたのですが見た目は全く上達しておらず紅丸を責めるリムル=テンペスト(笑)
食材が切られたりしておらず丸々っとそのままの形で入っているのを何故かと問いただすと紫苑は「切ると建物まで切ってしまうので」という思いつきもしない返答をします。
これにはリムル=テンペストもビックリしていました(笑)
意を決して紫苑の手料理を口に運ぶ二人…しかし、普段なら倒れるなり泡を吹くなりするはずが、何ともありません。見た目はかなり(史上最高に)悪いのに普通に美味しいのです。
実は生き返る際に紫苑は「料理人(サバクモノ)」を習得していました。これは紫苑が祝福(ギフト)を受け取る時「料理が上手くなりたい」と願った結果が形となったものでした。
このユニークスキルは「どの料理してもイメージ通りの味になる」と言うリムル=テンペスト達にとって夢の様なスキルです(笑)このスキルのお陰で今後は紫苑の料理を食べても毒耐性がつくこともなく安心して食事が出来る様になりました。
シオンがエドマリス達に人外の尋問(16巻の第73話)
漫画の16巻第73話ではリムル=テンペストが紫苑へファルムス王国の捕虜達の尋問をする様に命じます。
紫苑自体は自分が殺された事への怒り等がなかったのですが、ファルムス王国が悪事を働いた事によりリムル=テンペストが約二万人の人間を殺させた事に腹をたてていました。
その結果、紫苑はファルムス王国の捕虜三人(エドマリス王、最高司祭レイヒム、叡智の魔人ラーゼン)を尋問する際に放送禁止レベルの尋問をします。
放送禁止レベルという事で実際に紫苑がどの様な尋問を行ったかは分かりません。
一応、三人とも死んではいませんが人としては再起不能レベルとなる程の尋問を受けたようです。
漫画の18巻第82話では捕虜三人は人間からほど遠い「肉塊」となってしまっており、紫苑が普通の尋問をしていない事が窺えます。
原初の悪魔であるディアブロが「どんなスキルを使えばこうまで法則を捻じ曲げる事が出来るのやら」と発言している事から紫苑が人(魔族?)としてあり得ない尋問をしていた事が明白となりましたね。
シオンがクレイマンをフルボッコ
漫画の18巻第82~83話でのクレイマンとの戦いでは初っ端にクレイマンへパンチの連打を繰り出しています。
この時、リムル=テンペストはミリム・ナーヴァ戦う為に紫苑へ魔王クレイマンを任せましたが、目配せしただけでまさかボッコボコにするとは思っておらずかなりビックリします。
魔王クレイマンをボッコボコに殴って吹き飛ばした後に良い笑顔で「宜しいのですか?リムル様」と確認を取ります(笑)
ですが紫苑が死んだ大本の理由として魔王クレイマンやユウキ・カグラザカが悪巧みした結果なので回りまわって紫苑は自分の仇を取った形になりました。
「転スラのシオンが死亡する!復活・蘇生の経緯や進化について解説!」まとめ
これまで転スラ(転生したらスライムだった件)の登場人物である大鬼族(オーガ)である紫苑(シオン)が死んだ訳とその後の蘇生した過程、生き返った際に習得したユニークスキルについて等の説明をしましたがいかがだったでしょうか?
作品の初期からでているキャラクターが死ぬという大変ショックな出来事を、蘇生させるという形で感動に変えたストーリーは素晴らしいの一言です。
やはりどの漫画やアニメにも共通しますが、仲間が死なずに完結してくれるとファンとしては嬉しい限りですので、このまま誰一人欠ける事無く物語が進んでいってくれるといいですね。
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